法人パソコン購入時の選び方や押さえるべき注意点を解説!

法人向けパソコンは、多様で複雑な業務に対応できるよう、個人向けとは異なるスペックや機能を備えています。しかし、法人向けといっても多くのメーカーからさまざまな機種が発売されており、どれを選べばよいか迷う方も多いのではないでしょうか。本記事では、法人パソコンを選ぶ際のポイントや購入時の注意点について解説します。
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ビジネスニーズに応じたパソコン選びの重要性

パソコン選びはビジネスにとって重要な要素です。業務の内容やビジネスニーズに適したパソコンを選ぶことで、生産性の向上やコストの最適化が期待できます。

業務に必要な機能スペックが備わっていないパソコンを導入してしまうと、円滑に業務を進めることができず、生産性低下の原因となります。反対に、必要以上の高スペックなパソコンはコストが高くなり、実際には持て余すことも少なくありません。そのため、用途に見合ったスペックのパソコンを導入することが、コスト効率の観点からも重要です。

さらに、ビジネスの拡大や従業員数の増加に伴い、パソコンの管理や保守が複雑化するため、トータルコストを抑えるため戦略的に選定することが求められます。特に、リモートワークやハイブリッドワークの増加によって、どのような環境でもスムーズに作業できるパソコンを選ぶことが重要になっています。

法人向けパソコンは、個人向けのものとは搭載されているOSやメモリ、CPUなども異なっていることが多いため、「プライベートで使い慣れているから」「よく見聞きする機種だから」といった理由ではなく、自社のビジネスニーズに適したものを慎重に選ぶことが大切です。

以下の記事では、法人向けパソコンと個人向けパソコンの違いを解説しております。あわせてご覧ください。

法人パソコン購入時の選定ポイント

法人向けパソコンを購入する際は、以下のポイントを押さえて選定することが重要です。

① 用途を明確化し、必要なスペックを算出する

まずはビジネスでの使用目的を明確にし、それに応じた適切なスペックのものを選定することが重要です。ビジネスの用途別に必要なスペック(OS、CPU、メモリ、ストレージ)の目安は以下の通りです。

業務内容

OS

CPU

メモリ

ストレージ

一般的なオフィスワーク

Windows / macOS

Intel Core i3 以上

8GB

256GB SSD 以上

営業担当者

Windows / macOS

Intel Core i5 以上

8GB

256GB SSD 以上

プログラミングや動画編集

Windows / macOS

Intel Core i7 以上 / Xeon

16GB 以上

512GB SSD 以上

 

・一般的なオフィスワーク:
文書作成、表計算、メールなどの基本的な業務で使うパソコンは、コストパフォーマンス重視で問題ありません。

・営業担当者:
外出や出張が多い場合、バッテリーの持ちがよく軽量なPCが推奨されます。CPUは一般的なオフィス業務よりもやや高めを選ぶと快適です。

・プログラミングや動画編集:
高い計算能力や処理速度が必要となるため、強力なCPUや大容量のメモリが必要です。動画編集では特に大きめのストレージが適しています。

加えて、近年ではAIやデータ分析業務に対応するため、より高度なグラフィック性能や大容量メモリを必要とするケースも増加しています。導入前には将来的な拡張性も考慮して選ぶとよいでしょう。

なお、OSに関してはWindowsが最も普及しており、その中でもビジネス向けのProエディションがおすすめです。UIやデザイン性に優れているmacOSは、クリエイティブ系の業務で好まれる傾向があります。

法人向けパソコンのスペック面での選び方については以下の記事でも解説しています。

② 利用シーンに応じて重さ・サイズを考慮する

オフィスでの利用がメインなのか、出先での利用が多いのか、あるいは自宅でのテレワークも考慮すべきかなど、実際の使用環境や目的に合わせて適切な重さとサイズを選択することが重要です。

・オフィスでの固定利用が主な場合:
デスクトップ型や大画面のノートパソコンが適しています。作業効率を考慮し、スペースを確保できるのであれば15インチ以上の大型ディスプレイを選択すると良いでしょう。

・外回りや出張が多い場合:
軽量かつコンパクトなノートパソコンが望ましいです。重さは1.5kg以下を目安とし、できるだけ軽量なモデルを選ぶことで、移動時の負担を軽減できます。

・テレワークを考慮する場合:
テレワークを考慮する場合、バッテリー駆動時間の長さや動作音の静かさも重要な選定基準となります。ノートパソコンであれば、14インチ程度のディスプレイサイズが自宅での作業と持ち運びのバランスに優れています。

また、液晶パネルの種類や解像度に関しても考慮が必要です。高精細なディスプレイは、広い視野角と鮮やかな発色を持つため、長時間の作業でも目の疲れを軽減できるメリットがあります。

③ 必要な保証やサポート期間を決める

法人向けパソコンでは、長期的な利用を前提としたサポートや保証があるか確認することが重要です。
法人向けパソコンでは多くの場合、3年〜5年の長期保証となっています。業務の重要度や機器の更新サイクルに合わせて適切な保証期間を選択すると良いでしょう。
オンサイトサポート(訪問修理)や法人専用のサポート窓口、対応時間なども事前に確認し、業務の継続性を保てるサポート体制を整えることが望まれます。

法人パソコン購入時の注意点

以下では、法人パソコン購入時の注意点について解説します。

セキュリティ面を重視する

昨今は企業を狙ったサイバー攻撃が増えており大きな脅威となっていることから、法人パソコンを選定する際はセキュリティ機能を重視することが非常に重要です。

例えば、WindowsのProエディションのようなビジネス向けOSを選択し、BitLockerによるドライブ暗号化やVPN接続、ネットワーク監視機能などの高度なセキュリティ機能が搭載されているか確認します。また、OSやソフトウェアの自動アップデート機能が搭載されているか、IT管理者が一括でアップデートを管理できるシステムがあるかなどを確認することも大切です。

リモートワーク環境でのセキュリティ対策として、仮想プライベートネットワーク(VPN)やゼロトラストセキュリティモデルの導入を検討する企業も増えています。これにより、従業員がどこからでも安全にアクセスできる環境を整えることができます。

従業員の使いやすさも確認する

従業員が効率的に業務を遂行できるよう、使いやすさにも配慮する必要があります。主に配慮すべき点としては以下が挙げられます。

・ディスプレイのサイズや解像度が業務内容に適しているか
・業務に必要なソフトウェアがスムーズに動作するために十分なCPUやメモリ容量が備わっているか
・既存の社内システムやソフトウェアとの互換性があるか など

加えて、インターフェイスの数と種類も考慮すべきです。事前に確認を怠ると、社内で使用している充電器やデバイスと端子の種類が合わなかったり、接続ポートが不足したりする可能性があります。

WindowsとMacでは、UIが異なる点にも注意が必要です。例えば、Windowsではメインのナビゲーションは「スタートメニュー」から始めるのに対し、macOSでは「Dock」がメインナビゲーションとなっています。また、ショートカットに使われるキーはWindowsでは「Ctrlキー」、macOSでは「Commandキー」といった違いがあります。

一般的には、Windowsは多くの企業や個人が長年使っているOSであるため、初心者も含めて操作に慣れています。一方で、macOSは直感的でミニマルな操作性が特徴であり、グラフィックデザインや動画編集などのクリエイティブな分野のビジネスパーソンから人気です。

レンタルやリースも検討する

法人パソコンの調達方法として、購入以外にレンタルやリースという選択肢もあります。これらのオプションを検討することで、企業のニーズに合わせた柔軟な対応が可能になります。

レンタルは数日から1年程度の短期的利用に適しており、従業員の退職や業務内容の変更に応じて、パソコンの返却や交換が容易な点が特徴です。リースは通常2年以上の契約で長期利用に適しており、初期費用を抑えられ、同じパソコンを長期的に使用できる点が特徴です。

レンタルやリースの詳細については以下の記事で解説しています。

法人パソコンの調達はWave PC Mateにご相談ください

法人パソコンを購入する際には、業務内容や用途に合った機能を有し、かつセキュリティやUIなどの面でも優れたものを選ぶことが重要です。しかし、自社だけで最適なパソコンを選定するのは難しいとお悩みの方もいるのではないでしょうか。そうした場合には、パソコンの選定や調達、運用等をアウトソーシングできるサービスの活用がおすすめです。

Wave PC Mateは、PCの調達・導入から運用管理、廃棄までをトータルでアウトソーシングできるサービスであり、お客様に最適なPCおよび周辺機器を利用期間にあわせて月額費用で提供しています。独自の調達スキームで特定ベンダーの製品に縛られず、お客様のニーズに合わせて機器仕様や保守条件などを評価して、最適な法人パソコンを選定することが可能です。

以下の資料では、法人PCをリプレイスする際に押さえておくべきポイントや重要事項をご紹介していますので、ご関心のある方はぜひご覧ください。

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このコラムを書いたライター
Wave PC Mate 運営事務局
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