Windows FU(Future Update)とは?適用時に注意すべきポイントを解説

Windowsでは、定期的に新しい機能や修正が含まれるアップデートが提供されます。これらのアップデートには、FU(Future Update)とQU(Quality Update)の2つの主要なタイプがあります。適切なPC運用を行うためにはOSのアップデートが不可欠ですが、アップデートの際には既存のアプリ等の動作に影響が出る可能性や、業務への負荷がかかる可能性があるため、注意が必要です。本記事では、Windows FUにおける適用時の注意点や適切な管理方法を解説します。

Windows FUとは?「FU」と「QU」の違い

Feature Update(FU)

Feature Updateとは、Windowsの機能更新プログラムのことです。

「メジャーアップデート」や「大型アップデート」とも呼ばれ、FUと略されます。主に新しい機能が追加され、UIの変更・改善や機能更新等が行われます。

Windows10の場合22H2が再度リリースされ、2025年10月までのサポートとなっており、Windows11の場合、リリース頻度は年1回です。

未適用の場合は、サポートされずセキュリティ面においてリスクがあるため、FUは実施する必要があります。

Quality Update(QU)

Quality Updateとは、品質更新プログラムのことです。

月例パッチとも呼ばれ、QUと略されます。QUでは主に、セキュリティの問題や不具合の修正が行われます。

リリースは月に1回以上と高頻度で行われ、米国時間の第2火曜日に提供されることが一般的です。ただし、第3火曜日や第4火曜日にリリースされることもあり、第2火曜日に提供されたものは「Bリリース」、第3火曜日に提供されたものは「Cリリース」と呼ばれます。

Windows FU時に注意すべきポイント

アップデートの機能更新プログラムであるWindows FUですが、適用時に注意すべきポイントにはどのようなものがあるのでしょうか。主な注意点は以下の3つです。

Windows FU適用によるシステムやアプリへの影響

Windows FU適用時には、基幹システムや業務アプリの動作・改修に影響を及ぼす場合があります。これによって業務に支障をきたす可能性があるため、注意が必要です。

全社のPCに適用する前に、動作検証が必要なアプリケーションを把握したうえで、しっかりと動作検証を行っておきましょう。

Windows FU適用作業のユーザー負荷

Windows FUの適用には数時間要する場合があります。アップデートが終了するまではダウンロードの進行・適用状況を見ることしかできず、そのPCでは業務を行えません。

そのためFU適用作業時には、代わりのPCを用意するなどユーザーの業務に負荷や影響が生じないようにする必要があります。

Windows FU適用計画から実行管理

一度に大量のPCにWindows FUを適用させると、ネットワークの逼迫を起こす可能性があります。そのため、ネットワーク逼迫を回避する適用計画の策定・実行管理が必要です。

新たなFUの提供が開始された際に勝手にPCに適用されないよう、ユーザーの適用抑止を行い、組織内で計画的に行えるように統制しましょう。

Windows FUを適切に管理するには

前章の注意点を踏まえ、Windows FU適用を適切に行うためには一元管理が必要です。一元管理を行うため、まずはソフトウェアやハードウェア等の管理状況を把握する「IT資産管理」を実施する必要があります。

IT資産管理を実施すると、自社のPC台数だけでなく、アプリケーション・ソフトウェアのバージョンを把握することが可能です。各機器の状況を把握したのちに一元管理することで、FUを含む各種アップデートを管理者が制御できるようになります。

IT資産管理の詳細について知りたい方はこちらの記事をご覧ください。

Windows FUの適用・管理を外部委託先に相談

Windows FUが公開された際、アップデート後の環境が自社の業務に対応できる環境か確認し、全社に適用する計画の策定・適切な管理を行う必要があります。しかし、PC台数が多いと計画策定・実行管理の負担が大きくなるため、自社のリソースが十分にない場合には外部に委託するのがおすすめです。

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Wave PC Mate 運営事務局
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