複雑化するIT資産管理のベストプラクティス。
ツール導入がもたらす資産管理以上の価値
本記事では、従来型のIT資産管理の限界とリスクや、IT資産管理ツールのメリットを解説します。

IT資産管理ツールの選定ポイント
IT資産管理の複雑化が加速する背景
近年、IT資産管理の複雑化が急速に進んでおり、その背景には技術革新やセキュリティリスクの増大など、さまざまな要因が絡み合っています。
IT環境の多様化と拡大
クラウド型サービスの導入が進んだことで、企業のIT資産はオンプレミス(自社運用)からクラウド環境へと広がっています。
テレワークやハイブリッドワークの浸透により、従業員が個人デバイスを業務に利用するケースや、企業ネットワーク外から業務を行うケースが増加しています。これに伴い、企業ネットワーク外でのIT資産管理が必要となり、管理の難易度が上がっています。
セキュリティリスクの増大
不正アクセスやマルウェア感染などのサイバー攻撃が増加しており、IT資産のセキュリティ対策がこれまで以上に重要視されています。特に、シャドーIT(未承認のIT資産)の存在がセキュリティホールとなり得るため、すべての資産を可視化し、適切に管理する必要があります。
管理対象の増加と複雑化
PCやサーバーに加え、モバイル端末、VPN機器など管理対象が増加しています。
そのため、複数の資産管理ツールを使用することで、情報の重複や差異が生じ、管理台帳の維持が困難になるケースも少なくありません。これにより、管理工数が増加し、情報の鮮度や整合性が損なわれるリスクが高まっています。
従来型IT資産管理の限界とリスク
オンプレ環境の資産管理ツール(従来型)では、企業ネットワーク外でのIT資産管理ができず、課題やリスクが顕在化します。
オンプレミス環境の資産管理ツールでは、企業ネットワーク外でのIT資産管理ができなくなり、課題やリスクが顕在化します。
働き方の多様化により、従業員が使用する個人デバイスや外部ネットワークの管理が必要になっていますが、従来型の方法ではこれらを網羅的に管理することは困難です。
また、Excelファイルなどの手作業での管理は特定の担当者に依存しやすく、データの更新や共有が遅れるリスクがあります。人的ミスによりデータの誤りや重複が発生しやすい点も課題です。
さらに、管理が不十分なために未管理の資産や古いソフトウェアが放置されていると、サイバー攻撃の標的となるリスクが高まります。
ライセンスの重複購入や未使用の資産の放置、ライフサイクル管理の不徹底により、無駄なコストが発生することも問題です。
ツール導入は当たり前。
IT資産管理ツール導入がもたらす主なメリット
前述のような従来型のIT資産管理に伴う課題やリスクを解消するためには、IT資産管理ツールの導入が効果的です。
以下では、ツール導入がもたらす主なメリットを解説します。
IT資産の可視化と管理効率の向上
IT資産管理ツールを使用することで、企業内のハードウェアやソフトウェアなどの情報を一元的に管理できます。これにより、どの資産がどこにあり、どのように使用されているかをリアルタイムで把握が可能です。
また、資産情報の自動収集や更新により、手作業でのミスや属人化を防ぎ、管理工数を削減できます。
セキュリティ強化
OSやソフトウェアのアップデート状況を一括管理し、未更新の端末を特定して迅速に対応することで、セキュリティリスクを低減できます。操作ログの管理やデバイス制御機能により、内部不正や情報漏洩を未然に防ぐことも可能です。
リモートワーク環境への対応
IT資産管理ツールなら遠隔地からの端末管理やソフトウェア配布が可能であり、リモートワークを行う企業のようにIT資産が分散した環境でも効率的な管理を実現します。
スマートフォンやタブレット端末であれば、紛失時のデータ消去の適用も可能です。
コスト削減
未使用のソフトウェアライセンスや不要なハードウェアを特定し、再割り当てや廃棄を行うことで、無駄なコストを削減できます。ソフトウェアライセンスの利用状況を把握し、必要以上のライセンス購入を防ぐことで、過剰投資の抑制にもつながります。
またIT資産管理ツールの導入は、従来型のIT資産管理に伴う課題を解決するだけでなく、以下のようなメリットもあります。
コンプライアンス遵守
ソフトウェアライセンスの適切な管理やセキュリティポリシーの遵守を徹底することで、コンプライアンス違反や法的リスクを回避できます。さらに資産情報が一元管理されているため、監査時に必要な情報を迅速に提供できるメリットもあります。
IT資産管理は導入だけでなく運用が鍵
IT資産管理は、ツールを導入し、ルールを整備しただけでは十分とは言えません。IT資産は日々増減し、利用状況やライセンス契約条件も変化するため、正確な情報を継続的に更新し、運用ルールを現場に浸透させることが不可欠です。
運用がなおざりになっていると、不要なライセンス費用やセキュリティリスク、コンプライアンス違反といった問題が発生するリスクが高まります。定期的な棚卸や利用状況の分析、契約更新時の見直しなどを行い、最新の状態を維持することで、コスト削減や業務効率化、リスク低減を実現できます。
IT資産管理は導入がゴールではなく、継続的な運用と改善こそが成果を生む鍵です。
IT資産管理以上の価値を生む市場シェアNo.1ツールとは?
IT資産管理は、ソフトウェア、ライセンス、ハードウェアなど、企業が保有するIT資産を適切に把握・活用するための重要な取り組みであり、IT環境が複雑化・多様化する現在、その重要性は増しています。IT資産管理のメリットを最大化するためには、適切なツールを選定することが重要です。
LANSCOPE cloudは、クラウド型のIT資産管理およびモバイルデバイス管理(MDM)ツールです。PC、スマートフォン、タブレットなどのデバイスを一元管理し、セキュリティ対策や業務効率化を支援します。
資産情報を自動で収集・台帳化し、組織が保有する IT 資産の状況を把握することで、リスクがある IT 資産を発見できます。社外にある IT 資産も常に最新の情報を把握でき、働き方の多様化にも対応します。
また、Apple Business ManagerやAndroid Enterpriseに対応しており、モバイルデバイスの高度な管理が可能です。
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