業務効率とセキュリティを両立!Google Workspace × Chromebookで始める働き方改革
本記事では、Google WorkspaceとChromebookを併せて導入するメリットや、導入事例と活用シーンをご紹介します。

Google Workspaceとは
Google Workspace は、Googleが提供するクラウドベースのビジネス向けグループウェアです。企業や組織が業務に必要なコミュニケーション・コラボレーション・管理をオンラインで効率的に行えるように設計されています。
Gmail、Googleドライブ、Googleドキュメント、Googleスプレッドシート、Googleスライド、Googleカレンダー、Google Meetなど、ビジネスに必要なツールが一つに統合されています。
クラウドベースであるため、ソフトウェアのインストールは不要で常に最新機能を利用でき、リアルタイム共同編集により複数人が同じ資料を同時に更新可能です。さらにマルチデバイス(PC、スマートフォン、タブレット)に対応しており、シンプルな管理コンソールでユーザーやデバイスを一元管理できます。
Chromebookとは
Chromebookとは、Googleが開発したOS「Chrome OS」を搭載したノートPCです。
スマートフォンと同様にGoogle Playストアのアプリを利用できるほか、Google Workspaceとの連携もスムーズです。
WindowsやMacと違い、ブラウザ上での動作を基本としているため、バックグラウンド処理が少なく高速起動とスムーズな操作性を実現しています。
ただし、インターネット接続が前提のため、オフライン環境では利用できる機能が限られてしまう点には注意が必要です。(Googleドキュメントの使用やGoogleドライブ内のファイルへのアクセス・編集など、オフラインで可能な作業もあります。)
Chrome OSの特徴
Chrome OSの主な特徴としては以下があります。
・高速な起動と軽快な動作
Chrome OSはシンプルな設計であり、起動が非常に速く、動作も軽快です。複数のタブを開いての作業や調べ物もストレスなく行えます。
・クラウドベースの設計
データはクラウド(Googleドライブなど)に保存することを前提としており、ローカルストレージの容量が少ないモデルでも効率的に利用できます。
・強固なセキュリティ
Chrome OSはこれまでに報告されたランサムウェア攻撃は0件であり、自動アップデート機能により、常に最新のセキュリティ対策が適用されています。
また、「サンドボックス」技術により、ウイルス感染のリスクを軽減できます。万が一ウイルスに感染したページにアクセスしても、他のアプリやPC本体に影響が及ぶ可能性が極めて低い点も特長です。
・Google Workspaceとの連携
先述の通り、GoogleドキュメントやGoogleスプレッドシートなどのツールを活用し、共同編集やファイル共有が簡単に行えます。リモート環境でのビジネスでの利用にも最適です。
・Androidアプリの利用
こちらも先述した通り、Google PlayストアからAndroidアプリをインストールして利用可能です。スマートフォンやタブレットで使っていたアプリをChromebookでも使用できます。
・低価格でコストパフォーマンスが高い
OSが無料で提供されており、ハードウェアのスペック要件が低いため、一般的なWindows PCやMacに比べて価格が抑えられています。
Windowsとの違い
以上の特徴を踏まえ、Windowsとの違いをまとめると以下の通りです。
①アプリケーション
・Chrome OS
基本は Webアプリ(Google Workspace、Office Online など)ですが、Androidアプリも利用可能です。専用のアプリは少なめです。
・Windows
Office、Adobe製品、CAD、ゲームなど 膨大なアプリが利用可能です。企業向け業務システムも多く、Windowsを前提としています。
②管理性・セキュリティ
・Chrome OS
OS自体がクラウドで自動更新されるだけでなく、さまざまなセキュリティ対策を組み込んだ状態で提供されます。この多層防御により、高いセキュリティを実現しています。
管理者は Google管理コンソールで一元管理できるため、教育機関・企業におすすめです。
・Windows
アップデートは頻繁ですが、Windows Update、ドライバ更新など複雑な要素も含まれます。セキュリティは強化されていますが、マルウェアの標的になりやすい傾向があります。
③動作・パフォーマンス
・Chrome OS
軽量OSで、低スペックPCでも快適に動作します。起動が速いことも特長です。
・Windows
高性能PCではパワフルですが、低スペックPCでは動作が重いこともあります。
④オフライン利用
・Chrome OS
基本はクラウド前提ですが、一部アプリ(Google Docs/Sheets/Drive)はオフラインに対応しています。
・Windows
ローカルアプリが豊富であり、オフライン前提でも利用可能です。
⑤価格
・Chrome OS
Chromebookは比較的安価(3~5万円程度から)に購入可能です。
・Windows
機種によって価格帯は幅広いです。
Google WorkspaceとChromebookを併せて導入するメリット
Google WorkspaceとChromebookを併用することで、クラウドベースの効率的な業務環境を構築でき、以下のようなメリットが得られます。
高い親和性とシームレスな連携
Googleが開発したChrome OSを搭載しているため、Google Workspaceとの親和性が非常に高い特長があります。一度Chromebookにログインするだけで、Google Workspaceの各種ツールにアクセス可能です。
アプリのインストールが不要であり、ブラウザ上ですぐに作業できるため業務効率化に寄与します。
導入・管理が簡単
Google管理コンソールから、ユーザーアカウントや端末の設定を一元管理することが可能です。
Chromebookはゼロタッチ登録を利用することでクラウドから自動でセットアップされるため、情シス部門のキッティング作業の負担を大幅に軽減します。
紛失や盗難時には、リモートワイプで情報を守れることもメリットです。
生産性とコラボレーションの向上
GoogleドキュメントやGoogleスプレッドシートを使えば、複数人で同時にファイルを編集可能です。これにより、チームのコラボレーションがスムーズになります。
Google Workspaceには生成AI「Gemini」が統合されており、メール・資料作成やタスク管理などを効率化できます。
柔軟な働き方の実現
Chromebookは軽量で持ち運びが容易であり、インターネット接続さえあればどの端末でも同じ環境を再現できます。オフラインでもGoogleドキュメントといったツールは編集可能であり、再接続時に自動で同期します。
このため、テレワークをはじめとする柔軟な働き方を実現します。
導入事例と活用シーン
以下では、ChromebookとGoogle Workspaceの導入事例と活用シーンをご紹介します。
教育機関、自治体、企業での活用例
・教育機関での活用事例
日本全国の小中学校で、GIGAスクール構想(1人1台の情報端末を配布し、教育の情報化を推進する取り組み)の一環としてChromebookとGoogle Workspaceが導入されています。
例えば、千葉県柏市では中学校にChromebookを導入しICT教育を推進したり、高知県では小中学校、高等学校でChromebookを活用して「途切れのない学び」を実現したりしています。
また、学習管理アプリのGoogle Classroomを活用することで、課題の配布、提出、評価をオンラインで効率化が可能です。これにより、教師の負担軽減と生徒の学習効率向上が図られています。
・自治体での活用事例
京都府内のある自治体では、従来のサーバー環境を刷新し、ChromebookとGoogle Workspaceを導入しています。
導入によりデータ共有できるようになり、ファイルの点在を防げるようになったほか、「個人情報を入力しない」といったルールを設けることで、生成AIも活用できるようにしています。
・企業での活用事例
ファッション、エンターテインメントなど多角的に事業を展開する大手企業では、コミュニケーション基盤の整備や、お客様の声を迅速にビジネスへ反映させる仕組みづくりが、成長戦略において課題でした。
そこで、Google Workspace、Chromebook、Google Workspace with Geminiを導入したところ、社内コミュニケーションの活性化や業務効率化、そして顧客体験の向上を実現しました。
テレワーク、出張、現場業務での利便性
Chromebookはクラウド前提・シンプル・セキュアという特徴があるため、テレワークをはじめ多様な環境で利便性を発揮します。
例えば、自宅やサテライトオフィスのようなテレワーク環境でも、Googleアカウントでログインするだけで会社と同じ環境で即座に業務を行えます。
出張の場面でも、Chromebookは一般的に 1kg前後の軽量モデルが多いため、移動時の負担が軽減されます。さらにWi-Fiやモバイル回線があれば比較的低スペックでも快適に動作し、ブラウザベースで仕事を続行可能です。Google Meetでオンライン会議も可能であり、自宅や出張先でも社内とスムーズにコミュニケーションがとれます。
長時間稼働するバッテリーにより、電源確保を気にせず作業できることもメリットです。
現場での業務に関しても、Google Workspaceがブラウザで動作するため、オフィス業務であれば資料作成やメール・カレンダー管理、Web会議などを効率的に行うことができます。
店舗・工場・物流などの現場業務においても、ブラウザ経由で利用する販売管理・在庫管理・勤怠システムに最適です。立ち上がりが速いため、現場での「ちょっとした確認用の端末」としても役立ちます。
Google Workspace×Chromebookの導入はNTTデータウェーブへ
Google WorkspaceとChromebookを併用することで、コスト削減、セキュリティ強化、生産性向上を実現できます。特にテレワーク環境やクラウドベースの業務、教育機関などで大きな効果を実感できます。
効率的で柔軟な働き方を実現するための強力な組み合わせであるので、積極的に導入しましょう。
NTTデータウェーブでは、Google Workspace × Chromebookの導入を支援しています。
Google Workspaceの詳細や導入支援内容はこちらをご覧ください。


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